板海苔ができるまで

朝6時半から始まる海苔の収穫。2時間で船で10回近く往復し、漁場で刈り取った海苔を漁港に水揚げします。その後、機械をフル稼働して板海苔の製造作業が行われます。

まずは収穫した生海苔を真水で洗浄し、付着した異物を取り除きます。洗い過ぎず、風味や旨みを残すことでおいしい海苔に仕上がるのです。

2mmほどの細かさに裁断。さらに真水を加えて撹拌し、海苔簾（す）の上に和紙のように海苔を抄き（すき）上げて形を整えます。

ベルトコンベアーの上を行ったり来たりしながら、およそ3時間かけて乾燥させます。海苔の状態や、その日の気温や湿度に合わせて、乾燥時間も細かく調整しています。

板海苔の完成です。生海苔からこの状態になるまでには、全工程で4時間程かかります。この作業を夜遅くまで何度も繰り返し、1日におよそ2万5千枚の全型サイズ（縦21×横19センチメートル）の板海苔を生産しています。